というわけで、カポエイラ・ヴァジアソンでは、Axe(アシェー)ジャパン!プロジェクトとタイアップして、カポエイラを使った教育プロジェクトを以下の要領で実施します。
今年の5月29日、東京でRoda dos ProfessoresがあったときにコハダンのMão de Onçaが言っていたことに私もとても共感するんですが、「日本にカポエイラが根付いたと言える状態というのは、子供、青少年、大人、お年寄りまで、すべての世代にまんべんなくカポエイリスタがいるような状況だ」ということですね。
そういう意味で、カポエイラの未来を背負う子供たちを育てることの重要性は改めて言うまでもないと思います。ただ、ブラジルでもそうですが、どういう指導の仕方をするかで子供たちの成長ぶりはまったく違ってくるんですね。カポエイラそのものに善悪があるわけでなく、それはいわばナイフと一緒ですから、おいしいごちそうを作るのに使うか、人を刺すのに使うかは、使う人の心の問題になってきます。
一方、ただカポエイラをやっているだけで、自動的に自尊、相互尊重、協働の意識を身に付くかと言えば、カポエイラをしている私たち大人たちの世界を見れば、どうもそうでもないことは自明ですね(笑)。というわけで、どういうやり方をすれば、カポエイラの楽しさを最大限味わってもらいながら教育的な効果が高まるか、いろいろ試行錯誤しているところです。
ぜひ同じような問題意識を抱えている人たちで、情報共有していきたいですね!
「自己表現」と「おもいやり」を学ぶカポエイラ・ワークショップ
日時:12/23(金・祝) 13:00〜15:00
場所:カポエイラ・ヴァジアソン
対象:小学生、中学生
参加費:無料
内容:
@DVD(カポエイラ紹介)
A趣旨説明
B基本の動き ※アウー、ホレー、ジンガ、など
C基本の動きを取り入れた遊び(足ふみゲーム)
D基本の蹴りと防御 ※二人組になってカポエイラの技の組み合わせを学びます。
Eジョーゴ
F結びの挨拶
連絡先(担当・水落):temos.axe.em.roda@gmail.com(メールアドレス)、080-3529-9788(携帯電話)
以下は、Axe(アシェー)ジャパン!プロジェクト代表の水落さんのメッセージです。
ブラジルの伝統的格闘技カポエイラを通して、子ども達にどんなに辛い時でも自分に誇りを持つこと、みんなの前で自分を主張すること、相手の主張を受けとめること、お互いに協力して良い世の中を築いていける協働力を身につけて欲しい。
カポエイラは、ブラジルに奴隷として連れて来られたアフリカの人々が、自分達の自由と尊厳を獲得するために生み出した格闘技です。勝ち負けがなく、「競争」より「協調」を重んじるカポエイラでは、相手を打ち負かすことより、お互いの良さを引き出しあって最高のパフォーマンスを発揮することが理想とされています。
ご質問ありがとうございます。
ここの足ふみゲームというのは、円の中で、そこから出ないように立ちまわりながら、相手の足を踏む(自分は踏まれないようにする)というものです。唯一のルールは、床を見ないということだけです。これはポーカーフェイスで足払いのタイミングを身につけるのにいい練習です。
ヴァジアソンでも子供向けのレッスンの仕方はいろいろ工夫していますが、なかなか文字で説明するのは難しいですね(笑)。