2013年03月03日

ヘプーブリカのホーダ

 本当は昨晩から夜行バスでリオ・デ・ジャネイロのカシアスのホーダに行く予定でしたが、諸般の事情で急きょ変更。サンパウロに留まって、溜まった仕事やスケジュール調整などの時間にあてることにしました。体休めにもなってちょうどよかったです。


 夕方からヘプーブリカ広場のホーダへ行きました。今日まで続くホーダの中でブラジル中でも最も歴史のあるストリート・ホーダの一つです。私もブラジルにいたときには、行ける週はほとんど行っていました。

IMGP1665.JPG


 95年はマウラゥン、ビネの全盛期。メストリ・アナニアスがビリンバウを持ち、ホーダの完全なコントロールを握っていた時代です。荒くれ者に交じってアンゴレイロたちも活躍し、スタイルのない健康的な恐ろしさの漂うホーダでした。

 その後ボクサー上がりのナニコが現れ、マウラゥンが去り、アナニアスも遠ざかって、ホーダが非常に無秩序でアグレッシブになった時代がありました。これがだいたい98年ごろです。このころはホーダに行くカポエイリスタ達の数もガクンと減りました。メストリ・ジョエルがパンデイロを叩きながらいても、荒れ狂う暴力をなかなか制止しきれない場面を何度も見ました。

 わたしは99年の12月に帰国していて、再びブラジルの土を踏んだのは2005年ですから、その間の変遷はよくフォローできていません。しかし今回の印象では、ホーダの雰囲気もすごくマイルドになり、メストリたちのコントロールもいきわたったいいホーダに戻っている感じを受けました。



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 順番を待つミシリカ。初のブラジルで、もうヘプーブリカ・デビューです。相手をよく見て、いいジョーゴしましたよ。

 それから、なんと大阪アウマ・ネグラのカルメンと三田さんにばったり遭遇。世界は広いようで狭いですね。





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 色あいのとても落ち着いた風景画家のスタンドの前を通った時、そのうちの2枚に一目ぼれしました。

 1枚は田舎の丘陵を描いた非常に奥行きのある絵で、もう1枚はパラチの教会を側面から描いたものです。カポエイラとは何の関係もないんですが、帰国後にこれらを見るたびブラジルでのいろんな気持ちを思い出せる感じがして、とても惹かれました。


pintura2.JPG

 値段も交渉して、2枚ともお買い上げ。1枚40レアル(約2,000円)なので、我が家の財務大臣の承認も得られると思います(笑)。

 自分の部屋に飾るかアカデミアに持っていくか迷うところです。





posted by kubohara at 12:47| Comment(2) | カポエイラ探検隊
この記事へのコメント
ブラジルでのストリートホーダうらやましいですねーーー!!
自分の知らない情報やメストレ達の名前などがたくさんでてくるので、とても楽しくブログ読ませてもらってます^ ^
勉強になります!!
Posted by しょうご at 2013年03月05日 00:01
ありがとう。帰国した時には、カポ探の報告会でも開こうと考えています。また詳細決まったら告知しますね。
Posted by 久保原 at 2013年03月05日 12:37
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