2013年03月07日

本物のカポエイラは決して傷つけない

DSCF7267.JPG
2005年にメストリ・ジャイメ(右)の家でミニョッカ(左)と
今回渡すつもりで持ってきて、また忘れてしまいました・・




 メストリ達の言葉が心に響くというコメントをいただきましたので、先日私がいいなぁと思ったメストリ・ジャイメ(Mestre Jaime de Mar Grande)の言葉を紹介したいと思います。


 メストリ・カヴァコのホーダの佳境、どうしても帰らなくてはいけないということで、「別れる時はいつもさみしいですね・・・」と切り出しながら、参加者にした挨拶の言葉からです。



 皆さん一人一人のカポエイラにそれぞれの成功がありますように。そして相手を尊重しながらジョーゴできるカポエイリスタになってください。

 私たちは相手を傷つけることをしなくても自分の実力を見せることは可能です。カポエイラで最も大切なものはリスペクト(respeito:尊重)です。テクニックとかその他のことは二の次で、相手を尊重する気持ちこそがカポエイラのフンダメント(fundamento:基盤)だと思います。

 本物のカポエイラを学んだ人は決して誰も傷つけません。なぜなら自分も傷つけられたくないからです。誰も侮辱されたい人なんていないですね。実力のある人ほど相手を大切にします。


 
 もちろん上の言葉は全くの文字通りではなく、私の心の中に留まったフレーズを再現したものです。その場にいて直接聞けば「じ〜ん」度は倍増するでしょうが、ニュアンスだけでも感じてもらえればと思います。


jaime.JPG
こちらは現在のメストリ・ジャイメ。頭にもひげにも白いものが





 メストリ・ヘネも言うように、私たちはすべてのメストリに学ぶというのはその通りだと思います。自分のメストリが大切なのは言うまでもありませんが、多くのメストリたちと交流し吸収することで、この多様で巨大なカポエイラという芸術活動に近づけるような気がします。


 次の言葉もメストリ・パウロ・ドス・アンジョスを敬愛してやまないヘネの口から聞いたものです。二言目には、「パウロ・ドス・アンジョスはこう言った」と弟子たちに語りかけるへネの言葉だからこそ、私にはいっそうの重みをもって沁み込んできます。

 みなさんなら何と訳しますか?



Eu sou pouquinho de todos os mestres.









posted by kubohara at 21:08| Comment(3) | カポエイラ全般
この記事へのコメント
久保原さん、このお言葉、つづり間違ってませんか?
Posted by か at 2013年03月08日 11:02
capoeira is lifeとはよく言ったものですね。
Mestre達も他のMestreからの受け売りかもしれなくても、誰から聞くかで受け取り方や響き方は変わりますし、いい言葉でもスルーしていく場合もあります。残念ながら(^^;

また久保原含蓄が増えちゃいますね!
次に会えるのを楽しみにしてます!!

・・・と、コハダンの片山氏も思っていると思います(笑)
Posted by Naoky@EdB at 2013年03月08日 11:37
>か さん
 教えていただいてありがとうございます。tosdos→todosですね。急いで書いて出かけたので、うっかりしました。

>なおちゃん
 capoeira is lifeもいいんですが、チビたちの顔見に早く日本に帰りたいというのが今の心境です!!カポはその後で。
Posted by 久保原 at 2013年03月08日 12:06
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