2013年03月19日

カンタドールとアニマドール・ダ・ホーダ

 朝一番から仕入れ、発送関係で動き回りです。金曜日までにキリをつけたいので、テキパキ動きました。

 どこへいってもカバッサがない、カバッサがないといわれますが、あるところにはあるというのも確認しました。ただビリンバウ用に使い物になるのは、そのうちのごく少数です。

 さらには職人たちの立場からすると、カバッサ単体で売るよりも、シェケレなどに加工して売るほうがうんと利益が大きいので、カバッサ単体では売りたくないという本音もあるようです。


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ジーニョの作業場



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アタバキのカスコ(樽)を接着している図




 合間にメストリ・ルーア・ハスタ(Mestre Lua Rasta)のアトリエへ。メストリはパンデイロ作りの最中だったんですが、手を動かしながらひとしきりおしゃべりに付き合ってくれました。日本とブラジルの共通の友人の近況などを伝えあったり、ここでも最近のホーダの中や外の話になりました。



 今日の収穫の一つはメストリ・ロウリンバウ(Mestre Lourimbau)のCDを入手できたことです。本当は直接会いたいと思って、いろいろ当たりましたが、これまでのところ手がかりをつかめずにいました。彼の素晴らしいドキュメンタリーはこちら。








 夜はABCA(ブラジル・カポエイラ・アンゴラ協会)のホーダへ行きました。火曜日なのであんまり人は集まらないだろうとは思ったのですが、メストリ・ペレ・ダ・ボンバ(Mestre Pele da Bomba)の歌を聞きたくて行ったようなものです。

 あるメストリによるとカポエイラの歌い手は、カンタドール(cantador:歌手)とアニマドール・ダ・ホーダ(animador da roda:ホーダの盛り上げ役)の2種類に分けられ、その人によるとメストリ・ペレは後者だそうですが、私個人的にはペレの野太くてパワーのある声が大好きです。

 ちなみに両者の違いというのは、カンタドールは心をこめてメロディカルな歌い方をするのに対し、アニマドールのほうはただ大声で盛り上げるだけという感じで説明していました。たとえばヴァウデマールやボカ・ヒーカはカンタドールだということです。


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 ABCAでは4月5日のメストリ・パスチーニャの誕生日を祝うイベントを企画しています。サルヴァドールにいる人はぜひ参加してみてください。






posted by kubohara at 09:58| Comment(2) | カポエイラ探検隊
この記事へのコメント
ロウリンバウ! 2000年にルアハスタのお店で出逢い、売ってもらったCDは僕の中で大ヒットCDになりました。今でもよくかけます。

当時、ボロボロのいでたちで釣り用のクーラーboxから取り出したCDを出してきた彼を見て、「怪しいおじさんだから買わない方がいいんじゃない?」という友人からのアドバイスを振り切ってゲットした甲斐があったと、忘れられない思い出になりました。
Posted by iuna(マツ) at 2013年03月21日 14:38
すごい!あのCDは1997年のレコーディングなので、多分同じCDでしょうね。あれほどの人でも、今こっちではだれも知らないです。名前は知っていても、消息は全然。それほどアーティストの層が厚いということもあるんでしょうね。
Posted by 久保原 at 2013年03月21日 22:42
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