朝一番から仕入れ、発送関係で動き回りです。金曜日までにキリをつけたいので、テキパキ動きました。
どこへいってもカバッサがない、カバッサがないといわれますが、あるところにはあるというのも確認しました。ただビリンバウ用に使い物になるのは、そのうちのごく少数です。
さらには職人たちの立場からすると、カバッサ単体で売るよりも、シェケレなどに加工して売るほうがうんと利益が大きいので、カバッサ単体では売りたくないという本音もあるようです。
合間にメストリ・ルーア・ハスタ(Mestre Lua Rasta)のアトリエへ。メストリはパンデイロ作りの最中だったんですが、手を動かしながらひとしきりおしゃべりに付き合ってくれました。日本とブラジルの共通の友人の近況などを伝えあったり、ここでも最近のホーダの中や外の話になりました。
今日の収穫の一つはメストリ・ロウリンバウ(Mestre Lourimbau)のCDを入手できたことです。本当は直接会いたいと思って、いろいろ当たりましたが、これまでのところ手がかりをつかめずにいました。彼の素晴らしいドキュメンタリーはこちら。
夜はABCA(ブラジル・カポエイラ・アンゴラ協会)のホーダへ行きました。火曜日なのであんまり人は集まらないだろうとは思ったのですが、メストリ・ペレ・ダ・ボンバ(Mestre Pele da Bomba)の歌を聞きたくて行ったようなものです。
あるメストリによるとカポエイラの歌い手は、カンタドール(cantador:歌手)とアニマドール・ダ・ホーダ(animador da roda:ホーダの盛り上げ役)の2種類に分けられ、その人によるとメストリ・ペレは後者だそうですが、私個人的にはペレの野太くてパワーのある声が大好きです。
ちなみに両者の違いというのは、カンタドールは心をこめてメロディカルな歌い方をするのに対し、アニマドールのほうはただ大声で盛り上げるだけという感じで説明していました。たとえばヴァウデマールやボカ・ヒーカはカンタドールだということです。
ABCAでは4月5日のメストリ・パスチーニャの誕生日を祝うイベントを企画しています。サルヴァドールにいる人はぜひ参加してみてください。
2013年03月19日
カンタドールとアニマドール・ダ・ホーダ
posted by kubohara at 09:58| Comment(2)
| カポエイラ探検隊
当時、ボロボロのいでたちで釣り用のクーラーboxから取り出したCDを出してきた彼を見て、「怪しいおじさんだから買わない方がいいんじゃない?」という友人からのアドバイスを振り切ってゲットした甲斐があったと、忘れられない思い出になりました。