カポ探のときにメストリ・ピナッチからいただいた本にのっていたフレーズで、素敵だなぁと思って書きとめておいたものです。
O verdadeiro mestre é o aluno que quer aprender. Mestre Canjiquinha
真のメストリとは、常に学ぶ意欲に満ちた生徒だ。 メストリ・カンジキーニャ
なんでこんなフレーズが出てきたかというと、コントラ・メストリ・シャンダゥン(Contra-mestre Xandão)の人柄について話していた流れからでした。
シャンダゥンの並はずれた謙虚さには心から感服させられます。
今回のカポ探で、パラグアス・パウリスタで行われた彼のイベントに参加しましたが、メストリ・クラウジオやメストリ・アンゴリーニャを前にした時の彼の体操座りの姿勢は、本当に一人の生徒そのものでした。私たちから見ればシャンダゥンは十分すごいのに、彼の愚直なまでの学びに対する姿勢には、こちらの方が恥ずかしい気持ちにさせられます。本来は、私たちのほうが何倍も謙虚であるべき立場のはずなんですから。
心に残っているエピソードを一つ。
朝一番にメストリ・クラウジオのレッスンが予定されていたのですが、開始の時間になってもクラウジオは現れません。予定の時刻になったので、シャンダゥンが代理でレッスンを引っ張り始めました。30分以上遅れて到着したクラウジオが「遅れて悪かった」と言うと「いいえ、自分たちのほうが早く始めすぎたんです(Não, foi a gente que adiantou.)」と小声で、しかし真顔で答えたのを私は聞き逃しませんでした。
そういう人です。
コントラ・メストリ・シャンダゥンは、彼のグループ内のタイトルに関わらず、私にとっては「メストリ」です。
すごいですね。
本心?
本心なんでしょうね。すごいです。
本当に「素晴らしい」と思える人って、例えばcapoeiraがうまいとかだけじゃなく、姿勢が全然違うと思います。
そのレベルの人でもそうなんですね・・・
いいお話をまたひとつありがとうございました。