2013年12月07日

わたしたちにできること

 金曜日の練習が終わった後、ネットのニュースでネルソン・マンデラの訃報を知りました。

 直接お会いしたことはありませんが、常に私の心の中にあった人物の一人です。


 私たちカポエイリスタは、肌の黒い人々に対して、平均的な人々よりも何百倍も親しみを感じ、敬意を持っています。これは黒人と日常的に接することのほとんどない日本においては、非常にひじょうに貴重で有意義なアドヴァンテージだと思います。

 マンデラ氏が目指した真に自由な世界に近づく上で、私たちカポエイリスタのできることって、決して小さくないと思います。

 明日(12月8日)のホーダは、そんなことを少し考えてみながら、人類の「メストリ」マンデラ氏の追悼ホーダにしたいと思います。

 ホーダは、場所:カポエイラ・ヴァジアソンで時間:13:00-15:00です。



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生まれながらにして肌の色や出身や宗教を理由に他人を憎む人はいない。

憎しみは後から学ぶものであり、もし憎しみを学ぶことができるなら、

愛することも教えられるはずだ。

愛は、憎しみに比べ、より自然に人間の心にとどく。


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自分がどれほどその習慣に誇りを持っていようと、

自分自身の習慣に照らして他者を断罪する権利は一切ないと思うようになった。


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私は学んだ。

勇気とは恐怖心の欠落ではなく、それに打ち勝つところにあるのだと。

勇者とは怖れを知らない人間ではなく、怖れを克服する人間のことなのだ。


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生きるうえで最も偉大な栄光は、

決して転ばないことにあるのではない。

転ぶたびに起き上がり続けることにある。







posted by kubohara at 22:27| Comment(0) | 生き方

2012年09月02日

ひとつのパンとふたつのアイデア

 金曜日にあるブラジル人学校におじゃましたときに、次のような格言が壁に貼ってありました。もともとは誰の言葉かは知りませんが、なるほどと頷いてしまったので忘れないように書きとめておきたいと思います。

"UM PÃO E DUAS IDEIAS"

"Se dois homens vem andando por uma estrada
e cada um tem um pão, e resolvem trocar os pães,
cada um continua com um pão.

Mas...
Se dois homens vem andando numa estrada
e cada um tem uma ideia, e resolvem trocar essas ideias, cada um sai com duas ideias."

 二人の男が道で出会う。二人ともパンを持っていた。二人はお互いのパンを交換することにした。二人はあいかわらず一つのパンを持って別れた。

 二人の男が道で出会う。二人ともアイデアを持っていた。二人はお互いのアイデアを交換することにした。二人は二つのアイデアを持って別れた。





posted by kubohara at 08:48| Comment(4) | 生き方

2012年06月27日

人の世の食物連鎖

あおむし.gif
うちの子たちも大好きな絵本の表紙をパクリました


【生き物1】
 実はメストリ・ブラジリアのビザをめぐって在サンパウロ日本国総領事館と最後のせめぎあいが続いています。2000年以来、ほぼ毎年招聘してきて、これまで何の問題も発生していないのに、今回にかぎって執拗なまでに私の所得に関する証明書類を求められています。

【生き物2】
 私はこれまで通りメストリ・ブラジリアを招聘するため必要な手続きをし、求められる要求に粛々と対応しています。

【生き物3】
 昨日、銀行の預金残高証明をとるため仕事の合間にようやく時間を作り、愛知県は一宮市にあるUFJ銀行まで高速を飛ばして行きました。あいにく地下駐車場も契約駐車場も満車だったので、やむなく近くの路上に駐車。20分後に戻ってみると駐車禁止の黄色いシールが。シールの内容を読むと車両確認時間が11:12でシールを貼ったのが11:17。わずか5分で15,000円という、実に時給18万円の商売です。日頃こつこつと節約している金額たちで15,000円を割ると膨大な時間になり、とても悲しい気持ちになりました。


 問題はなにもありません。領事館の職員も私も警察官もそれぞれの立場で自分の仕事をこなしているだけ。家に帰ればそれぞれに妻も子供も待っています。

 アオムシが空を舞う日を夢見て黙々とキャベツの葉を食べる。それをついばんで、お腹をすかせた雛に届けるカラスをだれが責められましょう。

 昔NHKのテレビで見た米国のドラマ『大草原の小さな家』を最近見直しています。手塩にかけて育てた小麦畑を一夜にして嵐に倒されてしまうチャールズ・インガルス。信心深い彼もさすがに神を恨みますが、彼を癒したのは妻と3人の娘たちでした。

 今回の私の場合も同じです。とくに末っ子(4か月)のこぼれ落ちそうなほっぺた。きゃわいすぎ!

 メストリのビザの審判は渡航2日前の6月29日に下されます。



posted by kubohara at 11:20| Comment(1) | 生き方

2012年06月17日

生きてますか?

 いまさっきのポルトガル語の授業で、「apenas」の意味を調べていた時に出会ったオスカー・ワイルドの言葉です。


Viver é a coisa mais rara do mundo. A maioria das pessoas apenas existe.

-- Oscar Wilde

「生きる」ということは世界で最も稀なことだ。多くの人はただ存在しているだけである。

オスカー・ワイルド


 これを読んだとき、昨年末にメストリ・ヘネが言っていたことを思い出しました。

 来る日も来る日もカポエイラばかりで、なかなか休みが取れないという話の流れの中で、彼は「Eu quero viver a vida também.」と言いました。家族で旅行に行ったり、ビーチでくつろいだり、読書をしたりする時間がほしいなと話していました。



posted by kubohara at 12:53| Comment(0) | 生き方

2011年11月08日

ポジティブに生きたい?では句読点を学ぼう!?なんじゃそれ?



 今日の話題はポルトガル語ですが、「ピアーダ」ではなく、「生き方」のほうに分類しました。

 とても深く、すがすがしい読後感を味わえますよ。

 少し難しそうに見えますが、きっとその甲斐はあると思います。Vamos tentar!

 タイトルは「ポルトガル語劇場」です。さて内容は・・・・・



Show da língua portuguesa!

'Um homem rico estava muito mal, agonizando. Pediu papel e caneta. Escreveu assim:

'Deixo meus bens a minha irmã não a meu sobrinho jamais será paga a conta do padeiro nada dou aos pobres. '

Morreu antes de fazer a pontuação. A quem deixava a fortuna? Eram quatro concorrentes.

1) A irmã fez a seguinte pontuação:
Deixo meus bens à minha irmã. Não a meu sobrinho. Jamais será paga a conta do padeiro. Nada dou aos pobres.

2) O sobrinho chegou em seguida. Pontuou assim o escrito:
Deixo meus bens à minha irmã? Não! A meu sobrinho. Jamais será paga a conta do padeiro. Nada dou aos pobres

3) O padeiro pediu cópia do original. Puxou a brasa pra sardinha dele:
Deixo meus bens à minha irmã? Não! A meu sobrinho? Jamais! Será paga a conta do padeiro. Nada dou aos pobres.

4) Aí, chegaram os descamisados da cidade. Um deles, sabido, fez esta interpretação:

Deixo meus bens à minha irmã? Não! A meu sobrinho? Jamais! Será paga a conta do padeiro? Nada! Dou aos pobres.

Moral da história:
'A vida pode ser interpretada e vivida de diversas maneiras. Somos nós que fazemos sua pontuação.
E isso faz toda a diferença.





posted by kubohara at 08:15| Comment(0) | 生き方

2011年08月17日

今を生きよう!

 お盆休みもだいたい終わりですね。また練習モード復活させていきましょう!

 先日、facebookでメストリ・ヘネから回ってきたダライ・ラマの言葉です。出所はどこか分かりませんが、とかく将来を心配して、今を我慢しがちな日本人には含蓄深く響きますね。

 Você não vive nem o presente nem o futuroというフレーズはメストリ・ブラジリアもよく言います。現在というのは、かつて考えていた「将来」に他ならないんですよね。

 誰か訳してくれますか?


Um dia um aluno perguntou ao Dalai Lama : O que mais te surpreende na humanidade?
Ele disse: Os homens... porque perdem a saúde para juntar dinheiro , depois perdem dinheiro para recuperar a saúde .
E por pensarem ansiosamente no futuro, esquessem do presente de tal forma que acabam por não viver nem o presente nem o futuro .
E vivem como se nunca fossem morrer...
... E morrem como se nunca tivessem vivido.
posted by kubohara at 11:08| Comment(2) | 生き方